最近、お金のあり方や経済、社会が著しく変化しています。
その変化に伴ってFP(ファイナンシャルプランナー)のあり方もアップデートする必要があると思います。
しかし、試験の内容に変化が無い為、学習の内容は変化しません。
そこでアップデートする為には何が必要かを考えてみました。
- お金とは何か?
- AIとBI
- FP2.0
1.お金とは何か?
*『お金2.0』より引用
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
- 作者: 佐藤航陽
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/11/30
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
お金とはそもそも何もので、なぜできたかに触れておきます。
お金ができた理由は「価値」という漠然としたものをうまくやりとりするためであり、お金には価値の保存・尺度・交換の役割があると言われます。
もともとは物々交換の不便さを補うシステムとして生まれたようです。
時代によって貝殻だったり、金属だったり、紙だったりします。
つまりお金自体に価値があるわけではないと言うことです。
2.AIと BI
AI(人工知能)がFPにもたらす影響について考えます。
非常に複雑なノウハウを単純に判断することはAIですでに可能です。
つまり複雑な知識やデータを解析して、その方に最もあったプランニングを行うことは、恐らくロボットの方がスピーディーかつ正確に出来るようになるはずです。
FPがAIと共存する為にはデータでは解析できない、プランニングが必要になるはずです。
次にBI(ベーシックインカム)がもたらす影響です。
そもそもBIとは?
簡単に説明すると、国民全員に最低の生活水準を維持するために毎月一定額を支給する制度です。
その代わりに年金や社会保障などを一切なくす考えです。
生活保護や年金の運用コストを大幅に削減でき、今後予測される医療費用の高騰などの対策になるとも考えられています。
ただ一方で財源はどうするか?高額の年金受給者の反対や、働かなくてもお金をもらえるとなると、働く意欲がなくなる等問題は山積みです。
賛否両論あると思いますが、私は賛成派です。
仮にBIが実現したらどのような影響があるか?
FPの仕事において教育資金や老後資金をどう蓄えるかは需要な項目の一つです。
ただBIにより生活最低水準のお金が約束された状況になった時も同じ考え方である必要があるでしょうか?
どうなっているか分からない将来の為に、今の人生を我慢する必要があるのだろうかと思います。
お金の価値でさえ大きく変わる世の中です。
一度きりしかない人生を後悔なく過ごす為の総合的なライフプランニングが求められるようになると思います。
3.FP2.0
FPがアップデートする為には、AIと上手に共存し、BIのような社会の変化をもたらす要因にも順応できる必要があると思います。
毎年変わる税制のインプットや、最も合理的な提案などはAIで可能です。しかし、人には感情があり、最も合理的な提案が最も良い提案ではないということもあります。
なのでAIを活用しつつ、今まで以上に対面で面談し心情を伺うことが大切だと思います。
またBIのような変革が起こることも想定しつつ、提案した内容がその人の【今】を犠牲にした提案でないかを考え、今まで以上にその人の人生と向き合う必要があると思います。
そしてセミナーやコンサルティングでマネタイズをすることを考えないことが、FP2.0なのではないかと考えています。
まとめ
ブロックチェーン、仮想通貨、評価経済などなど今社会や経済は急速にかつ目まぐるしい変化を遂げています。
今までの経済の仕組みに囚われている人(特に金融関係の人)は今起こっていることが理解できていないと思います。
AIに仕事を奪われるや、社会の変化に対応できないと悲観するのではなく、AIとどう共存できるかや、社会の変化にどう順応するかを考えて提案できるFPが今後必要とされる『FP2.0』だと思います。
私も含めFPである皆さんがFP2.0にアップデートできることを願っています。
みんなが欲しかった! FPの教科書 1級 Vol.1 ライフプランニングと資金計画/リスクマネジメント/金融資産運用 2018-2019年 (みんなが欲しかった! シリーズ)
- 作者: TAC FP講座,滝澤ななみ,かわせ尚孝,佐藤和博,吉田昌弘
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2018/05/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る