まもなく夏のボーナスですね。
旅行やレジャー、家電の購入など使い道は人それぞれだと思います。
その選択肢の一つに『住宅ローンの繰上完済』があると思います。
それは本当にお得か?
急に資金が必要にならないか?
手元資金として運用した方がいいのではないか?
などなど迷ってしまうかもしれません。
そこで『住宅ローンの繰上完済』お得かどうかの考え方を解説したいと思います。
- メリットとデメリット
- 考えるべき二つの点
- まとめ
1.メリットとデメリット
まず『繰上完済する』メリットとデメリットを考えてみます。
メリット
- 返済期間の短縮または毎月の返済額の圧縮により、総返済額の圧縮することができる。
- 返済が早く終わるや、毎月の返済額が少なくなるという気持ちが楽になるという精神的な効果がある。
デメリット
- 住宅ローンによる減税効果の減少
- 急に資金が必要になった際に、返済したことにより資金が不足してしまった時、他のローンを利用した場合、一般的に住宅ローンより金利は高くなる。
2.考えるべき2つの視点
一つ目はライフプランと資金計画です。
ライフプランにおける資金計画で考えることは、住宅資金の他に、リフォーム資金、車が必要な地域では自動車関連、子供がいれば教育資金、老後資金、レジャーや趣味の資金、病気や事故等急な出費に備えた資金、子の結婚資金などが考えられます。
これらの資金は並行して準備しなければならにことも多いです。
つまりまとまったお金が出来たからと言って安易に繰上完済に踏み切ってもいけません。
デメリットで話したように通常ローンの中で最も低利なのは住宅ローンです。
住宅ローン返済したが為に、自動車ローンや教育ローンを利用することになったら本末転倒です。
ましてやフリーローンやカードローン、クレジットのリボ払いなどは使ってはいけません。
これらの考えを踏まえて、住宅ローンについては考える必要があります。
二つ目は団体信用生命保険についてです。
住宅ローンの契約者(主として夫だと思います)にもしものことがあった場合には、団体信用生命保険によって住宅ローンは代位弁済されます。
万が一繰上返済したものが一部でもあればその分に関しては返ってきません。
事故や病気になることなんて考えたくないと思います。
それでも被害を被る可能性はあります。
仮に返済当初は元気でこれから老後資金を蓄えようと思っていても、その後にもしものことが起こると、予定していた老後資金を蓄えることも出来なくなる可能性があります。
予測できないことなので慎重に考えることだと思います。
3.まとめ
住宅ローンは借金なので、『早く返したい』、『気が楽』など心情的なものから、繰上返済の決断する方も少なくありません。
ただ繰上返済にもメリットもあれば、デメリットもあります。
つまり自分にはどの方法が総合的にあっているか考える必要があります。
手元資金で運用しようという決断に至った場合でも、今の世の中NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)など手軽に始められてかつとても節税効果の大きい制度もあります。
なので自分に一番あった方法を選ぶことを考え相談することが大事なのかなと思います。
最後にFPではなく私自身の考えは、これからは100歳まで生きられる時代が到来したり、働く期間も伸びてく、お金の価値や社会保障制度も変わるかもしれない、という激しい変化の時代で、将来に備えるために今を犠牲にするのは一度きりの人生にとって良い考えではないのかなと思います。
住宅ローンの金利は今かなり低いので、繰上返済はする必要ないのかなと思います。
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