こんにちは、えーすけです。
21日の21時に放送された5回目の株式会社ニシノコンサルを簡単にまとめたいと思います。
https://gxyt4.app.goo.gl/K6TYp
今回の相談内容は『アイドルファン以外に写真集を売るには?』というものです。
相談者はSHOWROOM前田さん推薦人のAKB48の大西桃香さんです。
『朝5時半の女』として、SHOWROOMで有名になった方です。
大西さんはAKB総選挙で3年間ランク圏外でしたが、毎朝5時半にSHOWROOMでライブ配信をするという、普通の精神じゃできない努力をすることにより38位までランクアップした努力家です。
その努力を知った『熱量の男』である、幻冬舎の見城社長が「頑張っている人が報われないといけない」と写真集の発行に繋がりました。
まず毎回アシスタントの方のメモが素晴らしいので載せます
今回の相談を受けて二人の反応は
写真集はファン以外に必要性を見出すのは難しい。
『ビジネス書なら起業する際の教科書にする』『絵本なら子供に読み聞かせをしてあげる』などあるが、写真集はツールとしての価値を見出せていない。
さらに最近売れている写真集はメイク本としてであったり、猫の写真集は名言集として売れた(今回は出来上がっており、文字を足せないという)。
つまり写真集そのものに価値を見出せていないという問題は、解けていないので見つけられるとすごい。
しかし出すからには、1万部でヒットと言われる写真集の市場で5万部を目指したい。
というものです。
それでは出たアイディアを具体的にまとめたいと思います。
- バカなことをしてネタを売る
- 魅力的な特典をつける
- 買うことに『意味を付ける』
- プレゼント需要を喚起する
- 一般の人には下世話が刺さりやすい
- ターゲットを絞る
- 共感によって響く層がある
1.バカなことをして、ネタを売る
キンコン西野さん
本を自分で1万部買って、その本で壁を作って家の入口を塞いで、出れないようにする。
Twitterで「買ってくれないと出れない」と発信すると、最初にファンが買いに来て、現金の授受のスペースが出来る。
「このスペースだとまだ出前も取れないと」発信すると助け出すために買いに来る。
繰り返していくと話題になって、アイドルが埋まっているなんて面白いと、買いにくる
つまり、ファン以外の方に写真集の魅力を伝えるのは難しいので、つぶやけるネタとして買ってもらうようにする。
2.魅力的な特典をつける
サイン会やお渡し会などをしてもなかなか売れない現状がある中、売れている写真集もある。
例えば
乃木坂46の白石麻衣さん2nd写真集「パスポート」はwebで1/3を無料公開しました。
またコンセプトを女性にも買ってもらえるもの」として、スタッフを女性で固め、カメラマンも女性誌で人気のカメラマンにし、内容も食べている様子やオシャレな写真を多く取り入れたことにより32万部売れました。
欅坂46の長濱ねるさんの1st写真集「ここから」は普段SNSを利用していないねるさんがTwitterを2か月間解禁し、SNS上でオフショットなどを投稿した。
また『#デートなう』など流行でバズらせた結果、現在19万部売れています
3.買うことに『意味を付ける』
キンコン西野さん
絵本を売る際にA「2000円」B「2500」の2種類を用意して、Bが4冊売れたら利益分で1冊購入し、海外の子供にプレゼントするとしたら、高い方がたくさん売れた。つまり安い方を選ぶのではなく、買う理由がある方を選ぶ。例えば朝5時半のSHOWROOM配信中に本にサインをし、レターパックに梱包する作業を行う。サイン本に加え、アイドルが自分の名前と住所を直筆で書いてくれるので、レターパック自体に価値が出るので倍の値段の4000円でも十分売れる可能性がある。そうすれば利益分でもう一冊買えるので、5000冊売れれば、10000冊になる。届いた人はつぶやいてくれるので、広がるので、この努力は決して遠回りではない。
4.プレゼント需要を喚起する
SHOWROOM前田さん
写真集は自分では買わないけど、もらったら嬉しい。
つまりプレゼント需要がある。
自分の為に買うのには限界がある為、自分以外の誰かの為に買うという需要を作る。
ファンは広めたいと思っているので、プレゼントを促す企画を作る。
例えば、講演会等の際にきちんと手売りも行い、「~さんへ」とプレゼントしたい人の名前を書くと公言する。
「~さんへ」と入っていたら渡しやすくなるため、プレゼント需要を掘り起こしてあげる。
「~さんへ」と書いてくれるアイドルとして定着させる。
5.一般の人には下世話が刺さりやすい
SHOWROOM前田さん
今回の写真集の売りは大西さんの「神くびれ」である、一方で大西さんには語れるストーリーがたくさんある。
ストーリーでいくか、神くびれでいくかを考えると、打ち出す側はストーリーでいきたいが、一般の人には下世話ではあるが、「神くびれ」の方がキャッチーで刺さりやすい。
キンコン西野さん
『お金2.0』を売り出す時のポスターは下世話だった。
実際は「お金とは何か」という本なのですが、金稼ぎが出来るのではないかと思って購入した人もたくさんいたはず。
下世話には説明がいらない。
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
6.ターゲットを絞る
SHOWROOM前田さん
「ファン以外」ではターゲットが広すぎるので、30代のビジネスマンなどのようにターゲットを絞る。
実際前田さんは大西さんの話をする時は必ずビジネス文脈で話す。
それは大西さんの「写真集の為に太った」や「朝5時半配信を2年間続けた」などビジネス文脈で語れるストーリーをたくさん持っているからである。
写真集のタイトルが「夢の叶え方」であり、普通の精神じゃなかなか出来ない努力を続けた結果、1番の目標だった写真集発売にこぎ着けたというストーリーはビジネスマンとしたら勉強になる。
ビジネスマンが手にする写真集になれば面白い。
キンコン西野さん
講演会に来るお客さんは少なくて良い。
売れ残った部分は、そこに来たお客さんが応援隊として配ってくれる。
今後、ダイレクト課金を取れる人の自由度は増していくので、将来的に見ても、ここで濃いファンを作れば、次も写真集を出しやすい。
やらないよりやった方がいい。
7.共感によって響く層がある
SHOWROOM前田さん
男性ファンがほとんどで、女性ファンが少ない。
女性向けは開拓の余地がある。
大西さんには女性が憧れる強さがある。
その頑張れるモチベーションの源は亡くなってしまったお父さん。
生前、アイドル活動に関しそっけなかったお父さんが、亡くなった後に携帯のカメラロールをみたら、大西さんの写真や動画がたくさん整理されていた。
それを見た大西さんは「私はここで一番になる」と誓ったそうです。
きっとこのストーリーには共感してくれる人がたくさんいる。
お父さんと仲の悪い女の子が手にする写真集になれば面白い。
キンコン西野さん
反対されても「私はやりたいんだ」という旗をたててしまう。
何がなんでも頑張るんだという覚悟を決めた姿を見せれば、もう少し刺さる人がいるはず。
その為には逃げずに自分のストーリを自分の口で語らいとダメ。
どこかの偉い人や事務所の反対も、泥臭く乗り越えてほしい。
SHOWROOM前田さん
自分も書籍を出す際、過去の話をしたくなかった。
成功者でもないのに自叙伝などを話すのはかっこ悪いと思っていて、ファンコミュニティの在り方などを語りたいと伝えたら、出版社である幻冬舎の見城社長より「本というのはな、読者と内臓と内臓をこすり合わせるんだ」という言葉をかけられ、過去の話をする覚悟を決め、乗り越えられたとのことです。
キンコン西野さん
自分自身をさらけ出すことで、同じ境遇の人が「俺も頑張ればあそこまで行けるんだ」と共感を持つはず。
さらさない届かない層も絶対にある。
最後に
今回も適格なアドバイスがたくさんありました。
今回のキーワードは「やらないより、やった方がいい」だと思います。
ホリエモンと箕輪さんのケータイを奪ってRTしようというのは面白かったです。
本気で自分のストーリーの歌詞を書けば、SHOWROOMのレーベルでCDを出しますという前田さんの優しさもあり、今後がより楽しみになりました。