Everything is up for debate

FPの知識や本から学んだことのアウトプット

『投資型思考』で付加価値を考える

こんにちは、えーすけです。

 

今回はホリエモンの書籍である『すべての教育は「洗脳」である』で説明されていた、『投資型思考』について少しまとめてみました。

f:id:samataeisuke0915:20180920225114j:image

 

すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 (光文社新書)

 

インターネット登場がもたらした恩恵は、「他者と通信できる」事ではなく、情報やモノ、あらゆるものの「所有」の価値を著しく下げたことです。

 

オープンイノベーションの世の中では知識やスキルの所有事態の価値は下がってくると思います。

 

そこで大事になってくるのが、『投資型思考』を身に付けることだと思います。

 

反対の『貯金型思考』を参照に少しまとめてみました。

 

  1. 『貯金型思考』と『投資型思考』
  2. 『投資型思考』で付加価値を考える
  3. まとめ

 

1.『貯金型思考』と『投資型思考』

まず『貯金型思考』と『投資型思考』の考え方の違いについてまとめていきたいと思います。

 

『貯金型思考』とは

まず、多くの人が当てはまる『貯金型思考』について考えます。 

 

『貯金型思考』の人が重要視するのは、蓄えることです。

 

蓄える対象はお金に限らず、モノ、学歴、肩書、資格など「価値があるとされているもの」全てです。

 

恥ずかしい話ですが、僕自身も少し前までは自分の人生を豊かにしてくれるものは、こう言った「価値があるとされているもの」だと思っていました。

 

そして「蓄える」ことに不可欠なマインドは『我慢』です。

 

買いたいもの、やりたい事、行きたい場所などなど、我慢をして「蓄えること」に専念します。

 

「蓄えること」美徳としているようにさえ感じます。

 

本書ではそう言ったマインドは学校の教育や、親のしつけ、上司の指導によって植え付けられてるとの話であります。

 

僕自身、過去を振り返って見ると、我慢することを推奨され、我慢すると褒められることさえありました。

 

『投資型思考』とは

いつ来るかわからない「いざと言う時」の為に我慢を重ね、リスクヘッジした気になって安心する『貯金型思考』に対して、『投資型思考』について考えてみます。

 

『投資型思考』にとって必要なマインドは「勇気」や「ワクワク感」です。

 

投資とはお金を使うことです。

 

その為、的確に先を読み、自分が良いと決断したところに積極的に使って行かなければ、決してリターンは得られません。

 

つまり『貯金型思考』を支えるのが我慢であるのに対して、『投資型思考』を支えるのは"先読みと決断"と言うことです。

 

貯金はただの現状維持に過ぎず、1万円を使わないことで、「ただ1万円のまま」残すことです。

 

そこには何の成長も喜びもありません。

 

自分自身の価値を高める為に必要なのは『投資』です。

 

例えば、毎月1万円をただ貯金する人と、本を買う、普段なかなか行けないとこで食事するなど、何らかの形で自己投資する人で、一年後にどちらが魅力的かと言うと、後者だと思います。

 

1万円を使うことで、10万円、100万円と増やしていくように、自分自身の市場価値を高めていくと言う発想が大事だと思います!

f:id:samataeisuke0915:20180920231834j:image

 

2.『投資型思考』で付加価値を考える

『投資型思考』の方が大切にすべきことはコスパです。

 

それは時間帯効果、費用対効果が悪ければ投資にはならないからです。

 

必要なのはコツコツと貯金を続けられるマメさではな『知恵』と言うことです。

 

本書で取り上げられた例です。

 

"あなたが1万円で買ったリンゴの木が、100個の美味しい実をつけた。さて、このリンゴをどう売れば、当初の買い物の価値を最大化出来るだろうか?"

 

1つ200円で売れば、売上は2万円で最初に1万円を投じたから、利益は1万円だ。

 

毎年これが続けば、リンゴの木の購入はれっきとした「投資」となるだろう。

 

しかし実際は収穫の手間、農薬、維持費がかかるため、コスパは良くなく、大したリターンは得られない。

 

では、このリンゴの価値を高める為に、何が出来るだろうか?

 

多くの人は「より美味しいリンゴを作って、もっと良い値段がつけられるように頑張ろ」と考えます。

 

これは間違いだと言うわけではありません。

 

しかしこのルートを選んでしまうと、その先に待っているのは苛烈な「味の改良競争」の社会です。

 

あらゆる農家が切磋琢磨している中、頭1つ飛び出るには相当なコストがかかると思われます。

 

ここで投資的な発想ができる人なら、こんなことを考えるかもしれません。

 

「このリンゴをアイドルに収穫させ、手書きのメッセージを添えてもらえば、多少値段を上げても売れるから儲けは倍増するだろう」

 

「美味しいリンゴ」は世の中にたくさんあるが、「アイドルの〜ちゃんが収穫したリンゴ」はここにしかない。

 

しかもその為に必要な手間と言えば、アイドルをそこに呼んで収穫を手伝ってもらうことくらいだ。

 

ファンも喜ぶし、彼女にとっても自己PRの場になって立派なタイアップになります。

 

この違いが大切です。

 

どちらも、リンゴの希少価値を高めることですが、資本を投じる先が、前者は「リンゴの美味しさ」であるのに対し後者は「リンゴの付加価値」です。

 

「みんなが食べたがるのは美味しいリンゴだから、品種改良に精を出す」

「品質とは違うひと工夫を加え、『圧倒的にレアなリンゴ』にする」

 

コストパフォーマンスが高いのは、断然後者だと思います。

 

みんながやっている努力をやってもいきなり突き抜けるのは難しいが、「誰もやっていなかった」領域なら、一足跳びで大きなリターンが生まれる確率は高いです。

 

実はこの手の発想で話題になった農家が実際に青森にあります。

 

その農家は、ある年大型台風の直撃を受けた時の話です。

 

まだ木になっていた実の大部分が落ちてしまいました。

 

売り物になるのはごくわずかでした。

 

このままでは売上は例年にはるか遠く及びません。

 

しかし、その農家さんはそこで逆転の発想しました。

 

台風に耐えたリンゴを「落ちなかったリンゴ=試験に落ちない」にかけて、願掛けアイテムとして売りました。

 

反響は上々で、全国から注文が殺到し、高値で売れたそうです。

 

少しでも気分良く受験をしたい学生や、その親にとっては良い買い物になったはずです。

 

つまり、いかに特定のお客に突き刺さる付加価値を付けれるかを考えた結果だと思います。

 

使うべきなのは、時間でも労力でもなく、ましてやお金でもなく、「頭」と言うことですね。

 

3.まとめ

本書では「遊ぶ」「働く」「学ぶ」の三位一体型の人生を推奨しています。

 

落合陽一さんの言う『ワークアズライフ』と同じ考えですね。

 

努力は熱中に勝てないと言います。

 

熱中することで、スキルや知識の吸収力も格段に上がると思います。

 

そこで大切なのは『投資型思考』を身につけることなのかなと思います。

 

『すべての教育は「洗脳」である』

 

この本にはこれ以外の気づきもたくありました。

 

すごく面白い作品です。

 

気になった方は是非読んでみて下さい!

 


 

 

ビジネス書のマンガ化について

https://eisuke-dokuritu.hatenablog.com/entry/mannga-tadouryoku