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インドでビジネス成功のカギは?日本人が知っておくべき4つのポイント

インドでビジネスする際の注意点
インドは世界第二位の人口を持ち、経済成長率も高い国です。インドには多様な文化、宗教、言語が存在し、ビジネスチャンスも豊富にあります。しかし、日本とは異なる習慣やルールも多く、インドでビジネスする際には注意が必要です。ここでは、インドでビジネスする際の注意点を以下の4つの観点から紹介します。

1.仕事の関係作り
2.仕事・生活のインフラ
3.思いもよらないトラブル
4.契約や交渉のコツ


仕事の関係作り
インドでは、仕事の関係作りは非常に重要です。インド人は人間関係を大切にし、信頼や親近感を築くことでビジネスがスムーズに進みます。仕事の関係作りには以下のようなポイントがあります。

相手が大事にしていることを大事にすることが重要です。例えば、インド人にとって重要な宗教的な祭りや結婚式には参加したり、贈り物をしたりすると好印象を与えます¹。
距離を縮めるにはお酒ではなくインドの国民食であるカレーでランチを共にすることが効果的です。インドではお酒を飲まない人も多いので、日本でのノミニケーション(飲み会)が通じない場合が多いです²。
お互いのために強い要求が不可欠です。インドでは「要求回数が少ない」=「重要事項ではない」と相手に勝手に解釈されることも珍しくありません。部下に仕事を頼んだら、しつこく進捗をチェックしなければなりません¹。
進捗チェックは厳格に・協力したい姿勢(気持ち)を伝えることがポイントです。インドの方は非常に時間に寛容です。逆に言えば、時間や期限を守りません。そのため、あらかじめ期限に間に合わないことを想定して、スケジュールを組んでいます²。確認方法についてはソフトな表現を極力使うことが重要です。「あなたの評価をより一層上げたいと思っている」といったニュアンスを伝えるようにしています³。
賞賛は全員の前で、叱る場合は個別にします。インドでは、業務における信賞必罰は必須です。褒めるときは徹底的に皆の前で褒め、叱るときは個室にて1対1で実施しています³。
仕事・生活のインフラ
インドでは、仕事・生活に必要なインフラが日本と比べて未整備な部分が多くあります。特に電力インフラは深刻で、停電が頻繁に起こります。そのため、以下のような対策が必要です。

食材の冷凍保存は日本ほど当たり前にできません。停電が多い上に夏の気温は50度を超えるため、出張などで家を長期に空ける際は生命線である日本から持ち込んだ牛・豚・魚が入った冷凍庫に、さらにアイスキューブを入れています。帰宅時にアイスキューブの形がなくなっていれば、停電があったことになるので中味はすべて廃棄せざるを得ません³。
SIMは日本で購入しておくことがおすすめです。インターネット環境は出張時も必須ですが、インドでは都市部でもFree WiFiを見つけるのに一苦労です。また、現地でSIMを購入するには、パスポートや写真、住所証明などの書類が必要で、手続きに時間がかかります⁴。
取引先にはインドのネット事情の悪さを事前告知するほどです。ネット環境は悪いです。3Gで接続していても、日本人の感覚的には2Gで接続しているようなものなのでかなりストレスです。インドのネット環境がよくないことは取引先に事前に告知しておいた方がよいでしょう。ただ、日本人はネットがスムーズに使えて当たり前の環境にいるので、なかなか理解してもらえない難しさも実感しています⁵。
思いもよらないトラブル
インドでは、思いもよらないトラブルに遭遇することがあります。そのようなときには、冷静に対処することが大切です。以下に、実際に起こったトラブルの例を紹介します。

インドでは、カースト制度が根強く残っており、社会的な格差が大きいです。そのため、自分より下位のカーストの人に対しては、高圧的な態度をとる人もいます。例えば、タクシー運転手に対して、目的地を教えるだけでなく、道順や運賃も指示することがあります。しかし、日本人はそういう態度をとることに抵抗があるかもしれません。その場合は、運転手に対して、礼儀正しく、しかしはっきりと自分の意思を伝えることが重要です。
インドでは、ストライキやデモが頻発しており、交通機関や公共サービスが停止することがあります。そのようなときには、現地の情報に注意を払い、安全な場所に避難することが必要です。また、予定が変更になることも覚悟しておくことが大切です。
インドでは、法律や規制が日本とは異なります。例えば、インドでは、輸入には高い関税がかかります。インド政府は国内産業の保護を目的として、輸入品に対して高い関税を課しています。そのため、日本からインドに製品を輸出する場合は、関税の負担を考慮する必要があります¹。
知的財産権の保護が不十分です。インドでは、特許や商標、著作権などの知的財産権の侵害が多発しており、その対処には時間や費用がかかります。そのため、インドでビジネスをする際は、知的財産権の保護に十分な注意を払う必要があります²。
労働法が厳格です。インドでは、労働者の権利を守るために、労働法が厳格に定められています。例えば、労働者の解雇には、事前に政府の許可が必要です。また、労働組合の影響力も強く、ストライキやデモが頻発します。そのため、インドで人材を採用する際は、労働法や労働組合の動向に注意する必要があります³。
以上、インドでビジネスする際の注意点について、ブログ形式でお答えしました。インドは日本とは異なる文化や習慣が多くありますが、それらを理解し、尊重することで、ビジネスの成功につなげることができると思います。インドのビジネスチャンスに挑戦する際は、ぜひ参考にしてください。