何年か前から、「何をすべきか?」を考える前に、「どうありたいか?」を考えるようにしている。
そこには2つ理由がある。
1つ目は、何かを決めるときに、「どうありたいか」が基準としてあれば、判断に迷わずにすぐ行動に移せるから。
2つ目は、「何をすべきか?」は自分の意思以外が簡単に反映されてしまうからである。
例えば、顧客にサービスを提供するとき、相手にとって最善のものではなく、会社や上司にとって都合の良い物を提供してしまうことがある。
しかし「お客様にとって最善を尽くせる人間になる」という基準があれば、周りの影響を受けずにすむ。
そのおかげで、自社のサービス以外が、相手にとってベストと判断した時は、迷わずそのサービスを紹介が出来る。この方があとから、結果がついてくる。
こう言った理由で、「どうありたいか」を大切にしてきた。
最近、その考え方を更に確固たるものにしてくれる言葉に出会った。
それは、セブンイレブンの創業者の方の書籍に書いてあった『「あるべき姿」をひたすら追求する』という言葉だ。
そこには、お客様に提供する商品やサービスの価値には「相対的な価値」と「絶対的な価値」があると記されている。
"前者は、競合他社などと比べてより優れているといった優劣を競う価値で、これに対し後者は、お客様により満足してもらいたいという自分たちの思いや価値観を大切にし、「あるべき姿」をひたすら追求することでもたらされる価値。
日本人は横並びの意識が強いためか、同業他社に目を向け、相対的な比較の中で他社より少し進んだ程度で挑戦したつもりになりがちだ。
しかし、本当に必要な挑戦は、自分たちの目指す「あるべき姿」に目を向けて絶対を追求し、絶えず踏み込んで行く挑戦であることを忘れてはいけない。" この本を見て、今まで大切にしていた考え方がアップデートされた気がした。
やはり、自分にとっての本はとても価値のあるだと思うし、周りに本を読む人が増えて欲しいと思う。
このように、「どうありたいか?」を基準にすることで、自分自身の価値観を大切にしながら、自己決定を行い、自分自身の目指す「あるべき姿」を追求することができます。
また、この考え方は個人だけでなく、ビジネスでも応用することができます。
顧客や社会に貢献することを目的としながら、自社の理念や価値観に基づき、独自性を追求することが重要であるということです。
そして、書籍や本を通して、自分自身や周りの人々が成長し、新しいアイデアや考え方を得ることができるということも示唆されています。